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デザインの質は思考の総量で決まる

デザインノートの創刊号「20人のアートディレクター」(2004/10発売)を買いました。トップレベルのアートディレクター20人のインタビューで、代表作やワークフローまでも紹介されててとても勉強になります。

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中でも原研哉の「デザインの質は思考の総量で決まる」という言葉に、はっとさせられました。

デザインの質は思考の総量によって決まると思っています。いいアイデアが出るまでひたすら考える。方針が決まっても考える。プロセスの途中でさらに考える。それが完成してもなお考え続けることによって、意図したデザインの意味がようやくおぼろげに分かってくる。
『20人のアートディレクター』

デザインにとって一番必要なのは『考える』ことだと。

僕としてはある問題を解決するために、課題や情報を整理し、新しく形づけること
だと思ってます。そのためにはひたすら考えまくらなくてはいけないんだと言ってる訳ですね。

妄想科學日報 – デザインは絵を描くことじゃなくてを読んでからずっと気になっていたことがすっと腑に落ちた気がする。これはwebデザインについても強く言えることだと思う。

デザインはまず機能ありきであり、見た目というのはそれを補助するための「機能の一部」に過ぎない。(中略)車とか携帯電話とか、なんであれおおよその機能は決まっていて、それをよりよい形で実現するための「見た目」を考えるのがデザインというものである。

だから、見た目しか作れないデザイナーはデザイナーではない。見た目はすべからく、何らかの機能的な意図があって与えられるべきだし、そうでない無駄な装飾は極力省かれるべきだ。
『妄想科學日報 – デザインは絵を描くことじゃなくて』

「見た目」というのは結果であって、そこに至るための問題解決や機能的な意図を精査する思考のプロセスこそがデザインなのだ。またその思考を言葉にすることの重要性も原研哉は指摘している。

デザインを言葉にすることは、もう一度デザインすることでもあり、そういうことを通して、今の社会や世界とデザインのあり方を考えていきたいと思っている。
『20人のアートディレクター』

感覚的であったりする表現を改めて言葉で再構築することで、初めて情報として社会に還元できるんじゃないかと。作ったもの全てを言葉で説明できるとは思わないけど、言葉にすることでそこから新しいアイデアが出たり、誰かに話しているうちに考えがまとまったりする。何かしら言葉として出力するのはものを作る上で必要だと思う。

こういったデザインについての話ってデザイン系の雑誌とかで語られる機会は多いとは思うのだが、ブログとかではあまり見た記憶がない。ブログとWEBデザイナーは相反する関係なのかもにあるように、言語化するのが難しかったり、文章だけだと伝わらなかったりするのもあるのでしょうが、デザイナー(webデザイナーも含む)のブログがプログラマーとかに比べて少ないし、影響力がないとかつまらないとか言われちゃうのはちょっと寂しいですね。その中でもすごく身につまされたのが、WEBで発信することについての言及。

自分がWEBで発信している事が、世の中とまでは言わないにしろ、他者とどう絡んでいくのか、誰の心に何を残すのか、自分に何が返ってくるのか、そういう諸々を体感レベルで感じとってる人じゃないと、話すのはかなりしんどくなってきてますね。
『ブログとWEBデザイナーは相反する関係なのかも』

これはブログについてだけど、それだけに留まらない話だと思う。

技術的な話やWEB2.0がどうとかいうこともいいけれど、WEBをデザインするということについて社会の中でそれがどういった価値を生み、どう社会と関わっていけるのかというのをもっと言語化していく必要があるんだろう。外へ向けて「デザインを語る」というのは自分にとっても大きな課題だと思う。

Timeflex:シールみたいな腕時計

timeflex.jpg

Timeflex:Designer: Igor Solovyov & Maria Solovyova

紙のように薄く、シールみたいにどこにでも貼れる腕時計。プールとか海、ゲレンデなどいろんなシチュエーションでの需要はありそう。どうやらまだコンセプトモデルで実際に動きはしないみたいですが、近い将来こんな腕時計も実現しそうですね。極薄の液晶は既に技術的には可能だし、あとは電源とかインターフェースをどう実現するかっていうところでしょうか。コンセプト自体はありがちかもしれないけど、デザインが素晴らしいすね。

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